今日はミニバスをやっている低学年の子をもつ保護者向けに
「親子でやる ミニバス練習メニュー 」を伝授しようと思います。
まずは指導者目線からミニバス低学年の保護者向けに書いた前回の記事を確認してください。

「ドリブルこそ命綱・低学年の間は徹底的なドリブル練習をさせよ!」
ということなのですが、では具体的な練習メニューをお教えしますので是非参考にされて下さい。
ミニバス練習メニュー ① ボールハンドリング
ドリブルじゃないじゃないか!
と突っ込みを受けてしまいそうですが、
ドリブルをただついてもうまくなるには時間がかかります。
うまくなると言うよりは慣れていくとう表現に近い感じになってしまうので、
同学年のライバルと差がつくのは身体能力の差となり勝負がついてしまいます。
そうなると保護者はイライラとストレスを抱え、
低学年からずっと負けっぱなしで子供もモチベーションが上がらないと、
デススパイラルですね。
なのではじめのはじめは、「ボールハンドリング」
これをきっちり習得していきます。
バスケ未経験の保護者でもわかるチェックポイントは以下の3つです。
Check Point1 手を全力で広げよ!

まず低学年の子に多いのは手を思いっきり広げていないということです。
ちょうどピアノの鍵盤を叩く時精一杯広げる指を
私はよくイメージとして子供に伝えていました。
合格ラインは、親指と小指が180度近く開いていればOK。
そうでなければまずは広げるところからですね。
口酸っぱく声をかけてください。
バスケットボールで最重要と言っても過言ではありません。
「ドリブル・パス・シュート・キャッチ」
全てこの「手の基本姿勢」が必要になります。
大人でもそうですが、指・手の甲とテンションが掛かってとっても疲れます。
でも慣れると心地よいテンションになります。
頑張って手を全力で広げているか確認しましょう。
Check Point2 ボールのコア(中心)を捉えよ!
手が思いっきり広がるようにすると同時に、
ボールのコア(中心)を捉えるようにしてきます。
ありがちな勘違いは手のひらでボールを保持し指を使っていないパターンですかね。
正解は逆です。
手のひらではなく5本指全ての指の腹でボールを触ることで保持します。
低学年はまだ手が小さいので結果的に手のひらがボールに触れるのは構わないのですが、
指の腹が触れておらず手のひら中心の場合はダメです。
確認方法は簡単。
手のひらを天井に向けボールを手のひらの上に置き、
ボール持って左右に肘を視点に振らせてみる。
始動とほぼ同時にボールが落ちるようであれば、
指が広がっている状態で腹でボールを扱えていない証拠です。
コアを捉えられるようになると、
この動作で左右に振った時の切り替えし場面で
親指と小指が地面方向を指すようになりますが、
ここまで来たら体がボールのコア(中心)を捉えている証拠と思ってもらって大丈夫。
Check Point3 失敗してもいいから最速で
具体的なボールハンドリングメニューは、
普段チームで行っているものでOKです。
おそらく「腰回し・足回し・首回し・組み合わせ」などで、
メニューはどのチームもさほど変わりません。
但し、1点だけ気を付けるポイントがあります。
それはボールコントロールを失って失敗しても構わないので
最速で行うということです。
そのために必要なことは時間を図って
その子の今の精一杯の1秒前をリミット設定してあげることです。
コントロールを失いそうになるギリギリを攻めなければ
ハンドリングの上達は見込めません。
自分ができるスピードできれいにやれても現状維持と思ってもらってよいです。
それはただボールに慣れていっているということに過ぎず成長を遅らせてしまいます。
その子その子でハードルが違うので精一杯の1秒前、
30秒かかっているのであれば29秒を、
それが達成できれば28秒を目標として競争するのです。
そしてクリアするたびに全力で褒めること、
次のチャレンジも設定してやればできると励ますこと。
子供全体にハードル設定をし、指導を行う指導者にはこれはできず、
我が子に適切なハードル設定をしてあげることができるのは保護者だけなのです。
ミニバス練習メニュー ② ドリブル
ハンドリングで「手の基本姿勢」
それから「ボールのコア(中心)を捉える」
ことを徐々に習得していきながら、
本題のドリブルを徹底的に鍛えていきましょう。
肘が腰に軽く触れておりたたまれている状態でのドリブルをまず練習します。
強さはできる限り強く、姿勢はパワースタンスで行います。
ドリブルのうまい子と下手な子の最大の違いはここです。
下手な子は肘が伸び切った状態で体から遠い位置でボールを扱うため
コントロールを失いがちになります。
また肘が肩の高さまで上がることで
これもまたボールコントロールを失う原因にもなります。
小さなことができなければ大きなことはできません。
本当にこんなことで大丈夫なのか
周りの子はドリブルしながらダッシュも早いのに・・・的なことを思うでしょうが、
これが出来るようになると結果的にコントロールを失わないうえに
ダッシュができる子に仕上がっていきます。
こちらは十分にMENU1を行ったうえで、基本的には肘をたたんだ状態で強くドリブルがつけるようになってから始めるようにしてください。
ファンブルしてしまったり、ディフェンスとぶつかってしまってボールコントロールを失った場合の踏ん張り力として養成していきます。
やり方は、開脚して座り肘を伸ばして体から遠いところでドリブルをつくだけです。自分の体を中心に円を描くように無理のない範囲でドリブルをついていきます。
私がイチオシする低学年最強のドリブル練習メニューになります。
ミニバスもそうですがバスケでは止まった状態でドリブルをつく
ということ自体がまずありません。
そうなんです!
止まった状態でドリブル練習するのは実践的な練習方法ではないのです。
上記のMENU1・2はあくまで意識づけと
チェックポイントとしてやるメニューであって
ドリブルスキルを劇的に高めるのはこのメニューになります。
やり方は簡単です。
保護者が子供の前に立ち、「右・左・上・下・前・後」とランダムに指示を出し、
子供はドリブルをつきながら指示に反応するだけです。
上と指示がでればジャンプし、下と指示がでればしゃがむ。
最初はポロポロぎこちないと思いますが、
「右手でついてて左って指示が出たら左手でドリブルだよ」
なんて伝えてれば、
週2回10分ずつ3ヶ月でクロスオーバーくらいなら勝手にやるようになります。
そして足を動かすことです。
体の向きなどどこ向いてても構いません。
かならず足をバタバタと動かしながら行うようにしてください。
終わりに
ミニバスを始めたばかりの低学年の子はモチベーションが外にあります。
自分がうまくなるためと言うよりは一緒に遊んでもらうとか褒められるとか、
他者による動機づけが必要です。
つまり親子でバスケを通じて遊べるようなメニュー設定これが上達のためには一番有効で大事です。
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このあたりも参考に読んでもらえると嬉しいです。